2023-01-01から1年間の記事一覧
スーフィズムとは何か:イスラーム神秘主義の修行道 / 山本直輝 集英社、2023年 222p (集英社新書) 目次: 序章 イスラーム神秘主義とは何か? …13 第1章 学問としてのスーフィズム …27 第2章 師匠と弟子:スーフィズムの学びのネットワーク …37 第3章 西…
『依存症と人類』みすず書房依存症と人類 : われわれはアルコール・薬物と共存できるのか / カール・エリック・フィッシャー [著], 松本俊彦 監訳, 小田嶋由美子 訳 みすず書房, 2023.4 xiii, 344, 83p ; 20cm ISBN 978-4-622-09602-3 目次: イントロダクシ…
『AI 2041』文藝春秋、2022AIが活躍する2041年の世界について、世界各地を舞台にした10の物語でSF作家が描き、その背景をグーグル中国元社長のAI専門家がわかりやすく解説。10の物語と解説を読み、AIとは何か、AIが作り出す世界とはどういうものか、そして人…
手作り産着 ひょんなことから産着を作ってみることになり、ネットで型紙を入手。手芸店で布(ダブルガーゼ)とバイアステープと綿テープを購入。前日に布と型紙を用意し、まずは短着を1着縫ってみました。手縫いでしたが縫い始めてから4時間半ほどでできあ…
梅澤貴典『ネット情報におぼれない学び方』梅澤貴典さんが2月に出されて話題になっていた岩波ジュニア新書を読みました。若者向けに書かれていますが、どの世代の人にとっても役立つ内容と思いました。私にとっても、知識としては知っていることばかりでし…
銀座の教文館書店9階にある児童書専門店「ナルニア国」では、出産祝い用の絵本セットを販売しています。その内容をメモしておきます。 教文館・ナルニア国 はじめての絵本10冊セット 『くっついた』三浦太郎 作・絵 (こぐま社, 2005) 『ママだいすき』まど…
『現代中国詩集』思潮社 1996年 現代中国詩集 = China mist / 財部鳥子、是永駿、浅見洋二訳編 思潮社、1996年 157p(海外詩文庫 7) 中扉のタイトル: チャイナ・ミスト:中国朦朧詩集 ISBN 4-7837-2506-3 目次: はじめに / 財部鳥子 【詩編】 北島(ペイ・…
2024.5.1 平町児童館 くだもの / 平山和子さく(福音館書店、1979) おにぎり / 平山英三ぶん、平山和子え(福音館書店、1981) 準備したもの あおくんときいろちゃん / レオ・レオーニ作、藤田圭雄訳(至光社、1967) よかったねねずみさん / ヘレン・ピア…
アンサンブル・トーンシーク第2回演奏会昨年の第1回に続きアンサンブル・トーンシーク第2回演奏会を聴きました。二日間同じプログラムの2日目、会場のトーキョーコンサーツ・ラボは満員の盛況。昨年はソロの曲が多かったですが、今回はアンサンブルをじっ…
『地球にステイ』詩人四元康祐は、2020年にもパンデミック下の詩人のアンソロジーを編んでいました。こちらは2020年9月には出版されています。出版社クオンの社長金承福(キムスンボク)が、コロナ禍をテーマにした世界各国の詩人の作品を集めて緊急出版した…
『月の光がクジラの背中を洗うとき』新型コロナウィルスが猛威を振るった2020年4月から8月にかけて、世界48か国100名の詩人が短い詩を電子メールのリレーでやりとりし、一篇の長詩を完成させました。そこに韓国の詩人がはいっていなかったので、韓国の8人の…
『世界を動かした日本の銀』新聞の書評にひかれて『世界を動かした日本の銀』を読みました。島根県にある石見(いわみ)銀山の歴史的意義と現在の課題を多方面から語った、2022年に開催されたシンポジウムの記録です。16世紀に本格的採掘が始まった石見銀山…
左から上尾直毅、荒木優子、若松夏美、鈴木秀美のみなさんバロック音楽の大家コレッリと、彼に影響を受けた作曲家の作品を集めたコンサートを聴きました。演奏はいずれもこの分野の第一人者ばかり、贅沢な時間でした。トリオ・ソナタというと、ヴァイオリン…
『雨の言葉:ローゼ・アウスレンダー詩集』詩人ローゼ・アウスレンダーを知ったのは、日経新聞連載コラム「詩探しの旅」でした。詩人の四元康祐が、母語を使えなかった詩人として紹介していたのです。ウィキペディアをみると項目はあるもののごくわずかで出…
猪谷千香『小さなまちの奇跡の図書館』鹿児島県の南端にある指宿市の図書館を紹介した『小さなまちの奇跡の図書館』を読みました。猪谷千香さんの心のこもった力作に、何度もうなずきながらの読書でした。指宿市の図書館についてはいろいろな機会に話題にな…
G・ブルース・ネクト『銀むつクライシス』海洋資源がテーマの『銀むつクライシス』という本、2008年に出版されおそらく書評を読んですぐ買ったものの、手に取る機会の無いまま15年も立ってしまいました。その間2回も引っ越したのに手放さずにおいたのは、何…
「探楽愉快in蓼科」プログラムニッポニカのメンバーによる室内楽「探楽愉快in蓼科」を聴きました。このコンサートでは今年2月19日に開催された「探楽愉快Vol.5 さまざまな歌」の曲目から、寺島陸也、林光、シューベルトの3曲に、芥川也寸志の作品を加えた4曲…
2023年7月1日(土) 6:06 出発。雨上がり。 6:13 富ヶ谷インターから首都高へ(3.8km) 中央道へ。交通量は少ない。雲の切れ目から青空がのぞく。 6:39 八王子(39.4km) 神奈川県へ入り、山道。相模湖あたりを通過。 6:55 山梨県へ入る。大月市、霧が出てい…
メアリ・ノリス『カンマの女王』『猫の本棚』の校正をしていたころ、『ニューヨーカー』の校正者が書いたという『カンマの女王』という本の書評を読み、思わず買ってしまいました。結局その時は読まず、図書館雑誌2023年6月号の「図書館員のおすすめ本」に都…
アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)の刊行している『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)の特集記事の一覧を作ってみました。本文の「特集」だけでなく、「特別寄稿」「座談会」などで特集にあたるものも収めました。第31号からは特集名の…
『ヌマヌマ』(2023年9月12日筆者撮影)ロシア文学者沼野充義と沼野恭子が1981年3月15日に結成した2人組ユニット「ヌマヌマ」が、40年にわたる現代ロシア文学を舞台に走ってきた仕事の集大成として、12人の作家の作品を翻訳し、ユニット名をタイトルにした…
山根貞男『映画を追え』日経書評で見た『映画を追え』は、日本の映画コレクターを取材した話というので興味をひかれ、図書館から借りてきました。日本映画のコレクターは皆あっけにとられるような人物で、それを追う著者とその仲間たちの執念の取材に驚きの…
紀田順一郎『日本語大博物館』ジャストシステム、1994小林昌樹『調べる技術』を読んでいたら、日本語の排列規則について「そもそも日本語の表記体系が複雑怪奇──重層性と言うべきか──なのが原因と思うが、それについては、紀田順一郎『日本語大博物館:悪魔…
スヴェン・ベッカート『綿の帝国』アメリカの研究者が書いた『綿の帝国』の書評を読み、図書館から借りてきました。以前エリザベス・アボットの『砂糖の歴史』を読んでずいぶん世界史の理解が進んだので、そうした期待もありました。綿花生産と紡績業の軌跡…
アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)の公式メールマガジン「ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)」に連載中の、「図書館DXとデジタル資源」(註)の一覧です。分野を示すためにつけたNDC2桁の順に掲載しています。各「掲載日」のメルマガには簡単な説…
小林昌樹『調べる技術』皓星社, 2022.12日経書評でみて買った『調べる技術』、前半を読んだところで一度お休みし、本日後半を一気に読み終わりました。なるほどと目から鱗の情報が満載でしたので、まずは後半部分でいくつかメモしておきます(枝葉末節ですが…
『読んでない本について堂々と語る方法』筑摩書房 2008『読んでいない本について堂々と語る方法』という本を知り図書館で借りて斜めにざっと読みましたが、なかなか面白かったけど結局世の中に出ている本を全て読むことは出来ないし、それは私だけでなく誰で…
最相葉月『証し』(KADOKAWA 2022)日本全国135人のキリスト教信者へのインタビューをまとめた最相葉月『証し』の書評を読んだのは、2023年2月18日の日本経済新聞読書欄でした。すぐに近くの図書館に閲覧申し込みをしましたが、予約者が多く手元に来たのは4…
濱田美枝子・岩田真治『祈り』藤原書店 2021年歌人五島美代子について調べていて、この本に出合いました。第1部はNHKディレクター岩田真治による、美智子さまが折々に詠まれた御歌を紹介したもので、第2部が美智子さまと五島美代子の、和歌を通じた魂の交…
『傷つきやすいアメリカの大学生たち』新聞書評で知ったこの本、図書館で借りて読んで納得し、Wikipedia英語版にあったので翻訳して出したら「新しい記事」に選ばれました。他のウィキペディアンの関心を呼んだのは嬉しいです。読書で付箋を貼った所をメモし…