Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

根来加奈ソプラノコンサート「the をんな」

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根来加奈ソプラノコンサート

ソプラノ根来加奈さんのコンサート、当日は聴けなかったので配信チケットを購入して本日視聴しました。前半の日本歌曲は進行役の小野百音さんによる曲目紹介の後、根来さんが和服で登場。4曲それぞれに情感豊かに歌い上げられました。3曲目の『髪』は中田喜直(1923-2000)の『マチネ・ポエティクによる四つの歌曲』の第3曲で、1950年作曲。師である橋本國彦(1904-1949)の『笛吹女』(1928)を彷彿させる音楽でした。4曲目はその橋本の『舞』(1929)で、詩は深尾須磨子が1924年に『黴』『斑猫』とともに発表した口語自由詩形の作品。橋本は3作品すべてに作曲していて、『舞』は娘道成寺がテーマの曲。
書道パフォーマンスでは『髪』の時に「艶」、『舞』の時に「執念」と書かれ、いずれも演奏に華を添えていました。
後半はメノッティ(1911-2007)のオペラ・ブッファ『電話』(1946)。根来さんはニューヨークの女性の衣装で登場、結婚を申し込もうとする男性の目の前で絶えずかかってくる電話の応対に追われる役を見事に演じてらっしゃいました。男性役の小林優さん、ピアノの芦沢真理さんも好演でした。
アンコールはレハールのメリーウィドーから二重唱。最後までよく磨かれメリハリの利いた舞台を楽しみました。

~unit K コンサートシリーズVol.66~
根來加奈ソプラノコンサート 
「the をんな」~日本vs外国・女心はどう変わる?~

日本歌曲with書道パフォーマンス&バリトンと共にオペラ「電話」

■2021年12月25日(土)13:00開演 大泉学園ゆめりあホール
■出演:ソプラノ:根來加奈、ピアノ:芦沢真理、バリトン:小林優※※、書道パフォーマー:北村多加※、舞台女優:小野百音 
■プログラム

https://bit.ly/3qI5cuU

参考文献

  • 逆井尚子『深尾須磨子:女の近代をうたう』ドメス出版、2002年

久能山東照宮~三保の松原2022

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鮎沢PAよりのぞむ富士山 2022.1.1

2022年1月1日
6:45 目黒から薄明りの中を出発
6:53 池尻から首都高にはいる(3㎞)
6:55 日の出、しかしビルの谷間で太陽は拝めず。しばらく走ると朝日のあたって赤身を帯びた富士山が見えた。
6:58 用賀のあたり(8.9㎞)
7:00 多摩川、太陽が昇る。NHKラジオは各地の大雪のニュース。「高速のVOLVOより見る初日の出」
7:19 厚木インター(44.1㎞)「丹沢の黒き山肌白き富士」
7:30 中井の先。外気温は1℃
7:43 鮎沢PAで朝食休憩。(81.6㎞)舞茸天ぷらそば、みかん付き630円。
8:10 出発。静岡県にはいる。
8:28 沼津近く
8:35 富士市。遠くに南アルプス、右手に富士山。
8:45 静岡市。海が見える
8:49 由比の海辺で休憩(148.4㎞)

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由比の海よりのぞむ富士山 2022.1.1

「さざ波に初日輝く由比の海」
9:00 出発
9:13 静岡インターで一般道へ。4300円。(171.5㎞)
9:30 久能山東照宮入り口の駐車場で下車。1000円は正月値段。(180.5㎞)

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久能山東照宮入り口 2022.1.1

1159段あるというつづら折りの石段をゆっくり昇り、東照宮へお参り。久能山は高さ270m。山頂から静かな海を眺めた。左手遠くは伊豆半島、右手は焼津から御前崎方面。

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東照宮参道より見た海

風もなく暖か。子ども連れ、犬連れの人が多かった。下りの石段もゆっくり降りた。イチゴ大福購入。
久能山東照宮https://www.toshogu.or.jp/
11:20 出発。いちご街道の名前のとおり、売店やビニールハウスがずっと続く。棕櫚の並木が南国風。
静岡県/久能石垣いちご狩り】http://www.kunou-ichigo.com/
しばらく走ると三保の松原に到着するが、駐車場の列。美穂神社の参道に沿って移動し無事に停車できた。無料とはありがたい。
11:46 下車(188.2㎞)「みほしるべ」という案内所で三保の松原の歴史などの動画を観た。昼食は近くの食堂で富士山丼というシラスと桜えびの丼と鉄火丼、美味しかった。海岸に出て羽衣の松、羽車神社を観てから、砂浜を歩いて海辺に出ると左手の松原の向こうに富士山が見えた。松は3万本もあり、見事な光景だった。

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三保の松原より富士山をのぞむ

【三保松原】
三保松原 【富士山世界文化遺産構成資産登録】|【公式】静岡のおすすめ観光スポット/駿府静岡市~最高の体験と感動を
13:10 出発
13:49 富士川を越え、道の駅富士に着。(217.5㎞)
野菜やお菓子など購入。
14:10 出発。外気は15℃、暖かい。
14:59 鮎沢PA。(276.8㎞)道の先が渋滞とのことで、いったん休憩。カフェオレといちご大福、持参した朝刊を読む。
15:31 出発
16:01 中井PA通過(295.7㎞)
16:25 伊勢原あたり(308.8㎞)
17:09 やっと東京IC、3490円(343.3㎞)
17:14 用賀(350㎞)
17:20 池尻インターで高速おりる(355㎞)
17:31 帰宅(359.2㎞)

ごろつく息:坂本光太x和田ながら

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ごろつく息 2021.12.29

東京コンサーツが主催する「態度と呼応のためのプラクティス」の第1回、「ごろつく息」を鑑賞してきた。旧知のチューバ奏者坂本光太が未知の演出家和田ながらとコラボしての公演、何が起こるか予想できなかったが、最後まで目と耳の離せない充実した内容だった。プログラムに坂本は「すごくない、オーラのない、しょぼい演奏をしたい」と書いていたがそれは明らかに正反対で、実際には「ものすごい、オーラに満ちた、力強い演奏」であった。 
 

態度と呼応のためのプラクティス no.01

ごろつく息:坂本光太(チューバ奏者)×和田ながら(演出家)
2021年12月29日(水)19:00開演
会場:トーキョーコンサーツ・ラボ
https://tocon-lab.com/event/20211229

■プログラム

  • 《浮浪》(2021) / 長洲仁美、和田ながら

舞台に一人で現れた長洲は前触れもなく科白をしゃべり始め、穴のようなところに落ちてそこから生還する物語を一気に語った。脱出の経過を示す演技と共に圧倒的な存在感であった。

  • 《カテゴリー》(2013-14) / チャーリー・ストラウリッジ(日本初演

長洲は舞台下手に袖を向いて立ち、坂本がチューバをかかえて登場。中央の椅子に座り演奏を始める。どこからかかすかに聴こえてくるさざ波のような音がチューバから発するものだと気が付くのに時間がかかった。客席は平らなので私の席からは奏者の姿が見えなかったが、「微細な変化を伴う静謐なノイズ」とプログラムにあるとおりの音に聴衆は緊張感をもって最後まで聴き入っていた。

  • 《エシャンジュ》(1973) / ヴィンコ・グロボカール

坂本は3種類の唄口を首から下げて椅子にすわり、横にミュートであるシンバル、プラスチックの桶、円錐形のカラーコーンが置かれる。正面横にiPhoneが設置され、おそらく楽譜が表示されていた。演奏が始まると長洲がミュートの装着を補佐し、「唄口」「ミュート」「ダイナミクス」「アーティキュレーション」の組み合わせ4の4乗=256通りが演奏された。2020年の坂本の公演ではカーテンの向こうで奏されたので音しか聴こえなかったが、今回は奏法を見るために後方で立って鑑賞したので、めまぐるしく変化する音の変化を眼で確かめることができた。作曲者も実施しなかった楽譜通りの演奏に挑戦した坂本は見事だった。

  • 《オーディションピース》(2021) / 坂本光太、和田ながら

休憩後に登場した坂本は楽器を持たずに中央の椅子に座り、何かのオーディションを受けている模様を早口で両手も使ってしゃべり続けた。最初の《浮浪》で見せた長洲の演技を彷彿させるような時空間であった。こんなに長く一人で舞台上でしゃべる坂本の声を聴くのは初めてで、身体についての深い見識が感じられた。

  • 《身体と管楽器奏者による序奏、プレリュードと疑似的なフーガ》(2021) / 池田萌(委嘱初演)

坂本は漏斗をつけた長いホースとペットボトルを持ち、ホースの下に桶を置き下手に立つ。長洲はペットボトルを持ち上手に立つ。演奏が始まると長洲は「と」が付く言葉を一つ発してはペットボトルから水を一口飲む。坂本は同じタイミングでペットの水を漏斗からホースに流し込む。なるほど人間は一つの管であることが視覚的に表現された。ここまでが序奏で、次に坂本が中央の椅子に座り、長洲は上手を向いて前かがみになりホースを持つ。そして坂本の膝にあおむけに乗り、坂本は長洲の体を支えながらチューバの唄口をホースに入れて演奏し、長洲はホースの反対側の漏斗を支えて音を発出させた。面食らう情景の中でプレリュードとフーガが流れた。管楽器とは何かを究極まで追求した舞台だった。

  • 《一番そばにいる》(2021) / 坂本光太、長洲仁美、和田ながら

坂本は譜面台に置かれた楽譜を見ながら古典的な短い作品を演奏(これはしょぼい演奏だった!)。2回目は同じ曲を演奏しながら長洲が目の前のチューバに映る光景をレポートしつつ坂本の周りを巡る。3回目はそのレポートがさらに詳しくなる。4回目は坂本が唄口から水を楽器に流し入れそのまま演奏し、管の中で泡立つ水の音も聴こえる。5回目も同様で長洲のレポートは詳細を極める・・・3人の異なる個性がぶつかりあい、からみあいながら創出する舞台を堪能した。
     
■出演者およびスタッフ

  • 坂本光太(チューバ奏者)
  • 和田ながら(演出家)
  • 長洲仁美(俳優)
  • 甲田 徹(音響)
  • 小原 花(演出助手、照明)
  • 池田 萠(作曲)
  • 後藤 天(記録撮影)
  • 西村聡美(制作・東京コンサーツ)

■主催:東京コンサーツ
■助成:公益財団法人セゾン文化財団(和田ながらに対して)

■参考


更新履歴
2022.1.6:細部を修正

第一回 米田恵子国際作曲コンクール

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TOKAS OPEN SITE 6

KYICC 2021 Committee「第一回 米田恵子国際作曲コンクール」

(TOKAS OPEN SITE 6|公募プログラム【パフォーマンス部門】)
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2021/20211211-7071.html

想像上の人物、米田恵子を記念した国際作曲コンクールを実施。一般に作品を公募した後、TOKASにおいて演奏会形式の本選会を行い、「米田賞」(賞金10万円)を授与する。公募作品に、架空の存在の名を冠した栄誉と賞金を授けることによって、特定の共同体に対する価値の裁定という、コンクール制度自体の虚構性を強調する。本コンクールは、こうした制度的な文化/資本価値の再分配を、聴衆参加(公募)型の儀式的プロジェクトとして再提示する。

  • 日時:2021年12月11日 (土) 16:00-19:00
  • 料金:2,000円(オンライン視聴 1,000円)
    予約制、定員になり次第、または開始2時間前に予約受付を終了
  • 会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷 スペースC(3F)
  • 演奏: 井上郷子、坂本光太、溝淵加奈枝
  • 審査: 河野聡子、樋口鉄平、山根明季子、ルツィエ・ヴィッコヴァ
  • 技術: 増田義基

■コンクール募集要項(抜粋)

  • 公募期間:2021年8月9日~10月10日
  • 概要:米田恵子(1912-1992)は Théâtre Musical Tokyo(TMT)によって生み出された想像上の人物であり、その作品と生涯に関する公演は、現在までトーキョーアーツアンドスペース(日本)、ダルムシュタット夏季現代音楽講習(ドイツ)、ワイルド・ビースト(アメリカ)などの世界各地で行われています。TMT によると、米田は没年の 1992 年、日記に次のような言葉を書き記したとされています。
    「芸術家とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」
     米田恵子国際作曲コンクールは、こうした(架空の存在である)米田恵子の信念を受け継ぐべく開催されます。したがって応募者の資格には、国籍や年齢、プロフェッショナル/アマチュアという区分を問いません。むしろ、米田恵子、そしてエドワード・サイードの言うところの「権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手」が音楽や作曲という概念を書き換えてしまうような事態こそ、本コンクールは切望しています。そこで、KYICC2021 Committee は以下の規定において作曲作品を公募します。
  • 応募規定

a.ドミソの三音のみを用いて作曲すること。
b. 1-3 名の自由な組み合わせで、以下の編成で作曲すること。
  ピアノ、チューバ、声
c. 作品の長さは 20 秒以上で、尚且つ 20 分を超過しないこと。

■本選出場作品

  • 米田恵子国際音楽コンクルル (村松海渡)
  • 蚊帳の外(中村愛音)
  • no such thing as an empty space(Oktawia Paczkowska)
  • Book Piece(Camille Kiku Belair)
  • CIPHER KYICC-21(Marta Tiesenga)
  • 黒い帯(山﨑燈里)
  • LINE OF CYCLES!(Gerson de Sousa Batista)

■KYICC 2021 Committee プロフィール
2021年にThéâtre Musical Tokyo(TMT)のメンバーを基体として結成。TMTの行ったOPEN SITE 2018-2019公演「米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について」では、レクチャーパフォーマンス形式で米田の作品と生涯を紹介し、公演終盤で彼女が架空の人物であると明かした。
メンバーは、樋口鉄平、井上郷子、河野聡子、坂本光太、増田義基、溝淵加奈枝、山根明季子、ルツィエ・ヴィッコヴァ。

■関連イベント 審査員によるトーク
日時:12/11 (土) 15:00-15:45
出演:河野聡子、樋口鉄平、山根明季子、ルツィエ・ヴィッコヴァ
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷 スペースC (3F)
料金:無料 ※オンライン配信も予定

■米田賞
第一回米田恵子国際作曲コンクール本選会開催の結果、以下の四作品が米田賞の受賞作として決定した。

  • 米田恵子国際音楽コンクルル (村松海渡)
  • no such thing as an empty space(Oktawia Paczkowska)
  • CIPHER KYICC-21(Marta Tiesenga)
  • 黒い帯(山﨑燈里)

※改訂履歴

  • 2021.12.13:米田賞受賞作品を追加

キューガーデンの展示

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東京都庭園美術館入口

東京都庭園美術館で開催中の企画展「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」を観てきました。ロンドンにあるキューガーデンは、名前しか知らなかったのですが、1757年設立で王室御用達、英国東インド会社を通じて世界中から珍しい様々な植物を集めていたこと、植物と菌類の分野で世界をリードする研究機関であることなど、目を見開かされました。植物を精緻に描いたボタニカルアートは、現在でも研究者のために作成されていて、その様子も映像で見ることができました。植物の多様性を維持するために様々な取り組みを行っていることも紹介されました。映像で語られた、コロナ禍でその取り組みの重要性が増しているという担当者の言葉が印象的でした。
キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/210918-1128_TheRoyalBotanicGardensKew.html#exhibitionLink

植物園というとピッツバーグのフィップス温室を思い出します。こちらは鉄鋼業で栄えた街の労働者のために1893年に作られた、製鉄所の煙を遮る温室で、日曜日でも開館していました。実業家の仕事としてすばらしいと思います。
フィップス温室 - 渡米実業団が訪問したピッツバーグの今昔 (8)
https://tobira.hatenadiary.jp/entry/20120608/1339119786

肋骨が折れた

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年を取ってから足など骨折すると大変だと、ずいぶん前から決して転ばないように、家の中でも外でも十分に気を付けていました。階段は登るのは大丈夫でも下りは転びやすいので、降りるときは極力エレベーターを使っていました。また日常の中で足腰を鍛えておこうと、コロナ禍でも在宅時はいつも小一時間の散歩を欠かさないできました。

それが先日の夕方ちょっとした気の緩みから、右のわき腹を家具に強くぶつけてしまったのです。不幸中の幸いはベッドのところだったのでそのまま横になり、保冷剤で少し冷やしました。「打ち身の時はまず動かない、冷やす、患部を心臓より高くする」とどこかで聞いたのを実行したわけです。

それでも夕食時はなんとか起きて食卓までそろそろと移動。すこしくつろいだ後そそくさとベッドにもぐりこみました。といっても寝たり起きたり椅子から立ち上がったりする時は激痛が走ります。ベッドに何とか身を横たえ、そのままの姿勢で朝まで寝てしまいました。体を動かさなければ何も痛くないのです。

翌朝は痛みが少し和らいだものの、体を動かした時はやはり強く痛みます。近くの整形外科を予約し、傘を杖替わりにしてそろそろと向かいました。受付前の椅子にすわると立ち上がるのが大変なので、問診票は立ったまま書きました。しばらくすると呼ばれたので、先生に事情を説明。まずはレントゲンということで別室で撮影し、すぐまた診察室で結果を聞くと、「右の下の肋骨が2本折れてます」!!!

「これは直すと言ってもじっとしているしかなく、固定して3週間もすれば新しい骨ができてきます。その間痛み止めを飲んでおいてください。重たいものは持たないように。」「ええ!私3週間後に引っ越すんですけど…」「それは大変ですね。荷造りは誰かにやってもらってください」ということで、看護師さんが患部にサポーターを当てて胸の周りをぐるりと固定してくれました。するとずいぶん楽になったので、そのまま出勤して普段通り仕事をこなし、帰りはタクシーかと思っていたのが、ゆっくり歩いて帰宅できました。

荷造りは誰かにといったって、夫は自分の分だけで精いっぱいだし、息子たちはコロナだといって近づかないし、見積もりに来た引っ越し屋は大量の本と書類とCDの山に目をみはり、「い、一日ではできません、家具を最初に運んで、二日目に本と書類とCD。でないと段ボールの山になって身動きできませんから」と宣言し、予想を超える見積書類を置いていきました。これ以上予算は無く、やっぱり自分でやるしかありません。

本は重たいと言っても1~2冊なら大したことはありません。そこで段ボールを組み立ててそろそろと少しずつ本を入れて行きました。1箱済んだらその上に次の段ボールを載せ、3段くらいなら自分ひとりで何とか出来ることがわかりました。立ったり座ったりしないで済むように、低い椅子と高い椅子を上手に使い分けての作業。

ひとつ気が付いたのは、腰より高い位置のサポーターは和服の帯のようで、ここぞという時に力をいれても楽なのです。以前母を介護していた時の腰痛ベルトを思い出しました。和服で暮らしていた昔の人たちは、力仕事も楽だったんだろうなと思います。

そうこうしているうちに3週間はあっという間に過ぎ、骨もだんだん繋がってきたようで、無事に隣の街に引っ越しました。1週間後の本日第二弾の引っ越しで、残りの荷物を運びこみ、とりあえず移動は終了。これから荷解きの日々が続きます。人生の棚卸をしているようで、これもまた楽しです。写真は新居から網戸越しに見た夕日。

高橋アキ ピアノリサイタル2021

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高橋アキ ピアノリサイタル2021

高橋アキさんのピアノリサイタル、今年も堪能してきました。バッハもシューベルトもアキさんの手にかかるとまるで同時代の音楽に変身するようです。小杉武久、石田秀実の作品は初めてでしたが、いずれもアキさんワールド全開の世界を楽しみました。武満徹作品、そしてアンコールも、この芸術家と同じ空気のなかで生きている倖せを満喫しました。共演の甲斐史子さんもすばらしかったです。

2021.9.6
高橋アキ ピアノリサイタル2021
2021年9月6日(月)豊洲シビックセンターホール

■プログラム
ヨハン・セバスティアン・バッハ:主よあわれみ給え(マタイ受難曲より“アリア”)BWV 244[編曲:高橋悠治
♪フランツ・ペーター・シューベルトソナタ ハ長調(レリーク)D 840(1825)
小杉武久:インターセクション ─ピアノと光電子システムのために─(1983)[技術協力:村井啓哲]
♪石田秀実:Mosses in a Snow Garden(雪の庭の苔たち)(2005)[ヴァイオリン:甲斐史子]
武満徹:閉じた目I(1979)
  (ヤニス・クセナキス:エヴリアリ(1973)に代わり)
《アンコール》
武満徹(編曲):ゴールデン・スランバー
ジョン・ケージノクターン[ヴァイオリン:甲斐史子]
エリック・サティジムノペディ第1番

稲木紫織さんの投稿 https://www.facebook.com/shiori.inaki/posts/4223154814450192