梅澤貴典さんが2月に出されて話題になっていた岩波ジュニア新書を読みました。若者向けに書かれていますが、どの世代の人にとっても役立つ内容と思いました。私にとっても、知識としては知っていることばかりでしたが、それをいかに相手にわかりやすく伝えるか、という点で学ぶことが多かったです。
■知らなかったことや気付いた点など
- 本文の前に、「クレジットのない写真は、全て123RFの素材を使用」と書いてあり、「123RF」とは何かネット検索して、画像提供のサイトと知りました。
- p26:「本の構造」の説明で、最初に「表紙」とありましたが、「標題紙」については一言も言及がありませんでした。まあ司書向けの本では無いですが、すこしひっかかりました。
- p44-45:NDCの分類を図にしたもので、出典はNDLのサイトとあり、URLをクリックしたらNDLのキッズページでした。こういうわかりやすい図をNDLが提供しているのだと知りました。日本十進分類表|NDL
- p54:ウィキペディアについて、「ネット上のフリー百科事典などは……不特定多数の誰もが編集できるため、どうしても不確かな情報が含まれてしまいます」と言及がありましたが、それ以外は本文のどこにもありませんでした。情報発信の手段の一つとして有用だと考えていますが、この本の範囲では触れるのが難しかったのでしょうか。
- p75:「カーネギー図書館」についての言及で、「日本を含む世界中の公共図書館の源流」とありますが、源流はいくつもあるので、「ひとつの源流」としてほしかったです。
- p162:「RPG」という言葉がでてきて、「ロールプレイングゲーム」のことだろうなと想像しましたが、略語だけだと複数の意味があるので私なら書き出します。若者には不要なのかもしれませんが。
- 簡単でもいいので索引があるとよかったなと思いました。