Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

小林昌樹『調べる技術』を読む

林昌樹『調べる技術』皓星社, 2022.12

経書評でみて買った『調べる技術』、前半を読んだところで一度お休みし、本日後半を一気に読み終わりました。なるほどと目から鱗の情報が満載でしたので、まずは後半部分でいくつかメモしておきます(枝葉末節ですが、これは随時更新予定)。出版した皓星社のサイトを見たら、3万部も売れてるヒット商品でした。

調べる技術 : 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス / 小林昌樹
皓星社, 2022.12
183p ; 21cm
目次:
はじめに…3
第1講 「ググる」ことで、我々がやっていること…19
第2講 答えを出す手間ヒマを事前に予測する…25
第3講 現に今、使えるネット情報源の置き場…33
第4講 ネット上で確からしい人物情報を拾うワザ…45
第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ…59
第6講 明治期からの新聞記事を「合理的に」ざっと調べる方法…74
第7講 その調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには…92
第8講 索引などの見出し語排列で落とし穴を避ける…108
第9講 Googleブックスの本当の使い方…117
第10講 NDL次世代デジタルライブラリーは「使える」…127
第11講 「として法」──目的外利用こそ玄人への道…136
第12講 答えから引く法…142
第13講 パスファインダー(調べ方案内)の見つけ方…149
第14講 レファ協DBの読み方…160
同じ魔法が使えるようになるために…172


・おまえはただの現在に過ぎない──インターネット(p106ー107)
「インターネットというのは万事につけ、現在ただいまに便利なように出来上がっている」という話、思わず相槌をうちました。私が情報を出すときはそれが後々まで検索可能なように心を配っていますが、それはどうも少数派らしいと感じる昨今、「現在」にしか興味のない人が多いのは、インターネットの興隆と軌を一にしていると思います。

・日本語の表記の複雑怪奇さ(p116)
「索引などの見出し語排列」の章の最後に、「そもそも日本語の表記体系が複雑怪奇──重層性とでも言うべきか──なのが原因と思うが、それについては、紀田順一郎『日本語大博物館:悪魔の文字と闘った人々』(ちくま学芸文庫、2001)あたりを読まれたい」とありました。日ごろから感じていたことなので、早速図書館に予約しました。

パスファインダーのこと(p151)
パスファインダー」についての章で、ウィキペディア英語版の項目があがっていました。日本語版に無いのは残念なので、折を見て翻訳したいです。

Googleアラートのこと(p159)
調べ物がうまくいかなかったときに、「Googleアラート」に登録しておくといい、という話があり、「日本の古本屋」サイトにはアラート機能がない、と書いてありました。以前は欲しい本が出ていなかったら「リクエスト」できたはずなのに、今はその機能はないようです。Googleアラートは使ってみようかと思います。