Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

肋骨が折れた

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年を取ってから足など骨折すると大変だと、ずいぶん前から決して転ばないように、家の中でも外でも十分に気を付けていました。階段は登るのは大丈夫でも下りは転びやすいので、降りるときは極力エレベーターを使っていました。また日常の中で足腰を鍛えておこうと、コロナ禍でも在宅時はいつも小一時間の散歩を欠かさないできました。

それが先日の夕方ちょっとした気の緩みから、右のわき腹を家具に強くぶつけてしまったのです。不幸中の幸いはベッドのところだったのでそのまま横になり、保冷剤で少し冷やしました。「打ち身の時はまず動かない、冷やす、患部を心臓より高くする」とどこかで聞いたのを実行したわけです。

それでも夕食時はなんとか起きて食卓までそろそろと移動。すこしくつろいだ後そそくさとベッドにもぐりこみました。といっても寝たり起きたり椅子から立ち上がったりする時は激痛が走ります。ベッドに何とか身を横たえ、そのままの姿勢で朝まで寝てしまいました。体を動かさなければ何も痛くないのです。

翌朝は痛みが少し和らいだものの、体を動かした時はやはり強く痛みます。近くの整形外科を予約し、傘を杖替わりにしてそろそろと向かいました。受付前の椅子にすわると立ち上がるのが大変なので、問診票は立ったまま書きました。しばらくすると呼ばれたので、先生に事情を説明。まずはレントゲンということで別室で撮影し、すぐまた診察室で結果を聞くと、「右の下の肋骨が2本折れてます」!!!

「これは直すと言ってもじっとしているしかなく、固定して3週間もすれば新しい骨ができてきます。その間痛み止めを飲んでおいてください。重たいものは持たないように。」「ええ!私3週間後に引っ越すんですけど…」「それは大変ですね。荷造りは誰かにやってもらってください」ということで、看護師さんが患部にサポーターを当てて胸の周りをぐるりと固定してくれました。するとずいぶん楽になったので、そのまま出勤して普段通り仕事をこなし、帰りはタクシーかと思っていたのが、ゆっくり歩いて帰宅できました。

荷造りは誰かにといったって、夫は自分の分だけで精いっぱいだし、息子たちはコロナだといって近づかないし、見積もりに来た引っ越し屋は大量の本と書類とCDの山に目をみはり、「い、一日ではできません、家具を最初に運んで、二日目に本と書類とCD。でないと段ボールの山になって身動きできませんから」と宣言し、予想を超える見積書類を置いていきました。これ以上予算は無く、やっぱり自分でやるしかありません。

本は重たいと言っても1~2冊なら大したことはありません。そこで段ボールを組み立ててそろそろと少しずつ本を入れて行きました。1箱済んだらその上に次の段ボールを載せ、3段くらいなら自分ひとりで何とか出来ることがわかりました。立ったり座ったりしないで済むように、低い椅子と高い椅子を上手に使い分けての作業。

ひとつ気が付いたのは、腰より高い位置のサポーターは和服の帯のようで、ここぞという時に力をいれても楽なのです。以前母を介護していた時の腰痛ベルトを思い出しました。和服で暮らしていた昔の人たちは、力仕事も楽だったんだろうなと思います。

そうこうしているうちに3週間はあっという間に過ぎ、骨もだんだん繋がってきたようで、無事に隣の街に引っ越しました。1週間後の本日第二弾の引っ越しで、残りの荷物を運びこみ、とりあえず移動は終了。これから荷解きの日々が続きます。人生の棚卸をしているようで、これもまた楽しです。写真は新居から網戸越しに見た夕日。