2月3日から5日まで、しゃっぴいこと高野一枝さんが主宰する沖縄恩納村ウィキペディア編集ツアーに参加しました。盛りだくさんのツアーでしたので、3回に分けて概要を記録しておきます。
【第1日:2月3日(日)節分】
早朝京急で羽田へ。iPhoneでなく外の景色を眺めることにする。「節分の日の出拝みぬ車窓より」 羽田発8:15スカイマークの便で沖縄へ。「白き峰連なる山の微笑みぬ」「雲間より沖縄の海うららかに」「春霞戦(いくさ)知る海しずかなり」
11:10那覇空港着。ほかのメンバーと別れて一人で糸満市を目指す。ゆいレール(モノレール)で一駅の赤嶺で降り、40分ほどバスに揺られて糸満バスターミナル着。乗り継ぎバスを待つ間に近くの食堂で沖縄ソバのランチ。13時のバスで20分ほど、平和祈念堂入口のバス停下車、やっと摩文仁に着いた。 沖縄県営平和祈念公園内には平和祈念堂ほかいくつかの施設があるが、目指すは平和の礎(いしじ)。2017年2月のニッポニカで、中村透作曲『交響絵図「摩文仁~白き風車よ~」』を演奏したので、その風景を確かめに来たのだ。タイトルの元になった比嘉美智子さんの短歌を思い出しながら園内を歩いた。
■比嘉美智子歌集『一天四海』(ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ 2017-02-05)
https://nipponica-vla3.hatenablog.com/entry/20170205/1486270047
「目眩く朝陽は礎に真対へり逆光の中の死者たちの舞」比嘉美智子
広場の向こうには絶壁の下に深い海と白い波。数知れぬ名前を刻んだ礎に海の風が吹きわたる。半円形に広がる礎には、県ごと、地域ごとに名前が白く刻まれている。少数だがアメリカやイギリスの礎もある。しかし大部分は沖縄の地名であり人名であった。すべての礎がきれいに手入れされているのがわかる。圧倒的な魂の存在に言葉を失う。 帰路バス停の向こうに白い風車が見えた。例の風車に違いない。「悲しみも涙も昇天せしめむと摩文仁野に回る白き風車は 比嘉美智子」
再びバスを乗り継ぎ那覇市内に戻る。旭橋からモノレールで牧志下車、国際通りを歩いて公設市場へ向かった。平日だが多くの観光客で賑わってる。旧正月前の賑わいだと後から知った。公設市場で高野さんたち一行と落ち合い、海ぶどうや豚肉料理など夕食の買い物をした。
Aさん運転のレンタカーで一路恩納村へ。先着組とメッセンジャーでやり取りしながらの旅路はなかなか楽しい。走っている間にどんどん日が落ちて夕闇の中、ホテル到着。早速部屋で自炊の準備。手分けしてあっというまに御馳走が並んで宴会となった。 沖縄の味をじっくり楽しんだ後、別室に移り校正大会。なんでも5月発売予定の本の校正とかで、分担して赤ペン片手に原稿とにらめっこした。1時間ほど格闘して元の部屋にもどると、明日のWikipediaTown の準備の最中だった。役割分担をじゃんけんで決めて終了、宴会の続きをして1日目は果てた。