Kadoさんのブログ

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常盤橋公園の渋沢栄一銅像

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常盤橋公園の渋沢栄一銅像

大手町のはずれにある常盤橋公園に渋沢栄一銅像があることは、前職でいろいろ記事にしていたので知っていたが、実際に訪れたことはなかった。すぐ隣にある日本ビル別館(現在はJFE商事ビル)の11階にはいっていた協和銀行調査部で1977年から1年半くらい司書の仕事をしていたのだが、公園も銅像も全く存在を知らなかった。渋沢財団で仕事をするようになり、協和銀行渋沢栄一が関わった東京貯蓄銀行の後身であることがわかったが、やはり公園には行かずじまいだった。

日本橋川をはさんだ向かいには日銀本店があり、銀行調査部にいたころは短観(全国企業短期経済観測調査)が四半期ごとに発表されると、そのたびに取りに行っていた。通り沿いに植えられたハナミズキが春に色づくのが楽しみだった。日本銀行渋沢栄一が関わっていたことを知り、感慨に浸ったものだ。

先日思い立って常盤橋公園へ行ってみた。なんでも東日本大震災で損傷した橋の修復工事中で、公園はその資材置き場になっていて閉鎖されていたが、銅像部分は公開されていた。かなり高い石の台座の上に、銅像は屹立していた。こんな高い目線で渋沢栄一日本経済社会の行く末を見つめていたのかと、改めて感動した。

銅像が建てられたのは栄一の三回忌にあたる1933年だが、計画は1928年栄一の米寿祝賀会で提起されている。銅像隣に書かれた碑文を読むと、戦争中に金属供出のため撤去され、戦後再建の声が上がり、1955年に各界有志により建てられて東京都に寄付した、とあった。実際に行って知ることが多かった。

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銅像碑文

参考