Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

2019沖縄ツアー第2日:恩納村ウィキペディアタウン

【第2日:2月4日(月)立春
 二日目はいよいよウィキペディアタウンの本番です。私がウィキペディアの意義をきちんと認識したのは、NIIの大向一輝さんが書かれた『ウェブがわかる本』(岩波ジュニア新書、2007)を読んでからです。この本では第3章「ウェブを形づくるしくみ」のなかで、「ブログ」「SNS」と並んで「集合知」が取り上げられています。仕事でブログを始めたのが2007年なので、タイムリーに出版されたこの本を隅々まで読んだのを覚えています。

大向一輝『ウェブがわかる本』
 その後ブログとSNSは順次始めていましたが、ウィキペディアに本格的に取り組んだのは2016年からでした。ウィキペディアの編集を通じて地域の情報を世界に発信するウィキペディアタウンのことを知ったのもそのころです。まずはウィキペディア自体に詳しく書かれている編集の方法をじっくり独習したのち、丁度開催された「OpenGLAM Japan 博物館をひらく 東京工業大学博物館編」に参加し、ベテランのウィキペディアンの方々と知り合うことができました。そして少しずつ自分で新規ページを作成したり、既存ページに加筆したりする経験を積みました。
 2018年秋の図書館総合展では、「ウィキペディアOpenStreetMap編集の実際」に参加し、新たな情報を得ることができました。そうこうしているうちに高野一枝さんの恩納村ツアーを知り、早速参加させていただいた次第です。ツアー直前に発行されたLRG25号がウィキペディアタウン特集でしたので、もちろん購入して読んで行きました。
 当日はまず現地を歩くことから始まり、恩納村のさまざまなスポットを恩納村文化情報センターの方に案内していただきました。私は「山田城(グスク)」が担当でしたので、特にそこは興味深くお話をうかがいました。城自体は現在無いのですが、何百年も前の歴史がN課長や若き学芸員Nさんの口から生き生きと語られることに驚きました。
恩納村文化情報センターにて
 午後はセンターにもどっていよいよ編集作業にかかりました。「山田城」グループはセンターのGさん、Iさん、ツアーからはHさんと私の4人組。本文はGさんとHさんが参考文献をあれこれひっくりかえしながら格闘していました。私とIさんはまず現地の写真を既存ページにアップするのに取り組みました。そのあとは参考文献の一覧を作成し、できたところから既存ページに追加していきました。なんとか時間内に一応の編集を終え、東京からZoomで参加していたRさんに「出典が不備」という注意書きの削除方法を教えていただいて一件落着。無事ウィキペディアタウンを終了することができました。
 夜の宴会では恩納村の方々と延々と懇親を深めたのは言うまでもありません。