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Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

藤田嗣治と間所沙織

あれこれ

f:id:lucyblog:20150811134235j:plain 東京国立近代美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション 特集:誰がためにたたかう?」を観に行きました。最初の部屋にあった原田直次郎『騎龍観音』(1890)はさすがの迫力でしたが、おめあての藤田嗣治アッツ島玉砕』(1943)のこれでもかという筆致には圧倒されました。近くでみるとどこまでも暗いのに、ちょっと離れるとなぜだかそうでもない。新聞評で読んだ小さな花も確かに描かれていました。どうしてこれが戦意高揚になるのかわかりません。
 ぼーっとして隣の部屋に入ると、今度は岡本太郎(1911-1996)の強烈なエネルギーが爆発していました。それと共に展示されていたのが、間所沙織(まどころ・さおり、1924-1966)の絵。解説から抜粋を載せておきます。

太平洋戦争への従軍経験を持つ岡本と、戦時下に青春を過ごした間所沙織。彼らは1950年代、戦争を引き起こした前の世代に挑むように、一気に大胆な表現を打ち出します。しかしその中で岡本は、戦争や原子力のうちに姿を現す、人間を破滅へ導きかねない巨大な力の存在に、複雑な魅力を感じてもいたようです。アメリカの原爆実験をテーマとした《燃える人》では、神秘的ともいえる原子力エネルギーへの恐れと期待が描かれています。一方、間所にとって人智を超えた神秘的なものとは、すべてのものごとのみなもとに位置する女性と考えられていたようです。

 間所の作品は、『女(B)』(1955)、『神話 神々の誕生』(1955)、『神話より』(1956)の3点が展示されていました。なるほど岡本に勝るとも劣らないエネルギーの塊でした。
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平成27年度第1回 所蔵作品展 「MOMAT コレクション」出品作品リスト
http://www.momat.go.jp/am/permanent20150526_list27-1/

 なおこの展覧会はいくつかの例外作品を除いて撮影OK。接写やフラッシュはダメ、他の人の顔は撮らない、商用はダメ、などの制限はありましたが、基本的にOKにすることを選んだ美術館に拍手です。
東京国立近代美術館の「館内における写真撮影等の注意事項」PDF
http://www.momat.go.jp/cg/wp-content/uploads/sites/4/2015/01/note.pdf
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20150526/