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Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

『薔薇の名前』と『百年の孤独』

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 ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』(河島英昭訳、東京創元社、1990)の上下2冊を読んだのは、手元の版が1991年のものなので、その頃であったらしいです。宗教論争に関する部分は難しくてほとんどお手上げでしたが、殺人事件の謎解きにはどんどん引き込まれてしまいました。修道院の図書館が舞台なのも興味津々でした。都心の高速を走り抜けると六本木から芝のあたりに不思議な形のマンションがみえるのですが、密かに「薔薇の名前の館」と名付けています。
 ガルシア・マルケスの『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社、1999)は、南米コロンビアの町マコンドを舞台にしたブエンディア一族4代の物語。北ドイツ・リューベックが舞台のトーマス・マン『ブテンブローグの人々』や、それを模した北杜夫『楡家の人々』にはずいぶん浸りましたが、熱帯雨林が舞台のこの小説はカルチャーショックでありました。ノーベル文学賞とはどんなものかと思って手に取ったのですが、とにかくおもしろかったです。2000年1月にヴィラーロボスの『ブラジル風バッハ第7番』をやった時には、その熱帯雨林を思い浮かべて演奏したのを覚えています。