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Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

阿部謹也の本

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 阿部謹也(あべ・きんや、1935-2006)の本を初めて読んだのは『中世を旅する人びと』が最初だった。手元の本は1982年の15刷だが、「ティル・オイレンシュピーゲル」の章があるので、R.シュトラウスの同名の交響詩をそのころ演奏したことも、本を手に取った動機かもしれない。著者が一橋大学碩学であることを知ったのはそれよりだいぶ後のこと。どの本も中世の絵画を配した美しい装丁で、ヨーロッパ中世の庶民生活を浮き彫りにしている。詳細はともかく、網野善彦への興味につながるものがある。親しい人の何人かがやはり阿部謹也ファンだったのも嬉しい遭遇だった。

ハーメルンの笛吹き男:伝説とその世界』(平凡社、1974)
『中世を旅する人びと:ヨーロッパ庶民生活点描』(平凡社、1978)
『中世の窓から』(朝日新聞社、1981)
『歴史と叙述:社会史への道』(人文書院、1985)
『自分のなかに歴史をよむ(筑摩書房、1988)
『社会史とは何か』(筑摩書房、1989)

 今回著者の経歴を改めてみたら、一橋大学を卒業後、小樽商科大学で教えていた時期があることを知った。そのルーツは戦前の小樽高等商業学校であり、作曲家唯是震一も卒業している。各地の高等商業学校、そして外地の学校に興味がある。その卒業生たちが戦後復興の一端を支えていた。
唯是震一『私の半生記』:復員そして復学 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20110214/1297681078

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