Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

自然教育園の自然

f:id:lucyblog:20140518135252j:plain 昨日目黒にある自然教育園を30年ぶりくらいに散策してきました。国際博物館の日ということで入場無料!新緑のうっそうとした木々に癒されてきました。
 散策路の最初のあたりには、木々や草花に名札がつけられています。f:id:lucyblog:20140518140203j:plainしばらくいくと「サルトリイバラ」を発見。先日職場で「柏餅って関西ではサルトリイバラの葉っぱを上下2枚ではさむ」という話を聞いたばかりだったので、思わず写真をとりました。
f:id:lucyblog:20140518142453j:plainf:id:lucyblog:20140518141457j:plainf:id:lucyblog:20140518142957j:plain 池の畔にはきれいなキショウブがさいていました。アヤメもちょうど見ごろでした。ハンノキと書かれた木の花をながめていたところ、通りかかりのおじさんが「そこに咲いているのはハンノキでなく、テイカカズラがからまって咲いているのです」と教えてくださいました。なんでも藤原定家が思いを寄せた女性が亡くなり、その墓に定家が蔓となってからみついた、という物語があるそうです。なるほど、楚々とした花がよい香りをはなって一面にからみついています。ハンノキの方は「これで作った炭はガスが少ないので、昔大奥で使われたそうですよ」とのこと。ハンノキの花は真冬に木の上の方に咲く、と連れがひと言。それにしても故事を知ると木々を眺めるのも一段と楽しくなります。
 自然教育園の土地は江戸時代に松平家の屋敷があったそうで、そのころの名残を示す大蛇松(おろちのまつ)というのがありました。巨木が斜めに一直線にのびていて、300年もの歴史を眺めているようでした。
 別の道を進んでいったところ、シュロのところに立札がありました。シュロは1950年代に7本だったのが、1990年代に800本以上になり、2010年代に2300本に異常繁殖したとのこと。1990年以降の温暖化の影響だそうで、生態系を壊すので近頃伐採をすすめたそうです。シュロは子どものころ住んでいた家の庭にあり、猫がよくよじ登っていたのを思い出します。東京のど真ん中の家でしたが、なぜシュロがあったのか、今となってはわかりません。
f:id:lucyblog:20140518145755j:plain 帰り道にヤマボウシがきれいに咲いていました。見事な枝ぶりで、誠に法師様の袈裟のようでありました。

国立科学博物館附属自然教育園 http://www.ins.kahaku.go.jp/