Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

息子へ(2014-02-02)

 この前はオイスターバーでご馳走してくれてありがとう。そのとき日経新聞を読んでいる話になりましたね。今日の朝刊は読みましたか。母さんは面白い記事をいくつも発見しました。
 新聞はいつも後ろから読むのですが、まず「私の履歴書」の市川猿翁(三代目猿之助)2回目、茅ヶ崎疎開していた頃の話。山田耕筰ゆかりの家に越して、庭に一年中咲いていた木々が挙げられていました。自然の中で過ごした子供時代は何よりですね。
 日経俳壇の隣の「詩文往還:作家と中国」は「司馬遼太郎の確認」の5回目。司馬の歴史小説項羽と劉邦』を題材に、中国民族と文明について書かれていました。後半に満州語の表記の話がでてきましたが、母さんは安彦良和虹色のトロツキー』を読んだときに満州語がでてきて、独特の文字列に目を見張った覚えがあります。また日本は中国の周縁の国というあたりは、内田樹『日本辺境論』を思い出しました。
 読書欄では、中外製薬会長の永山治さんが、渋沢栄一論語と算盤』をあげてらっしゃるのが目にはいりました。渋沢栄一はこのごろいろいろなところで話題になることが多いようですが、母さんは仕事を通じて渋沢の時代には、彼以外にも日本全国津々浦々に数多くの人材が輩出していたことに思い至りました。それを支えていたのがこの国に綿々と培われていた教育の力なのだなあと思います。
 最後に一面コラム「春秋」を見たら、井の頭公園で今行われている「かいぼり」が紹介されていました。君たち兄弟が小学校に上がるまで、井の頭公園の隣で過ごした日々が懐かしく思い出されました。いつか機会があったらまた行ってみたいですね。
 春はもうそこまで来ているようですが、風邪などひかぬ様過ごしてください。ではまた。

かいぼり〔井の頭恩賜公園100年実行委員会〕
http://inokashirapark100.com/water_green/kaibori/