Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

音楽

ショスタコーヴィチの演奏歴

ショスタコーヴィチの交響曲第9番の演奏会に誘われたので、これまでの演奏歴を振り返ってみました。いずれも新交響楽団。 第94回演奏会:1981年11月29日 東京文化会館 バッハ-菅原明朗編曲/パッサカリア ショスタコーヴィチ/交響曲第11番「1905年」 指揮:…

Sさんからの手紙

Sさんからの手紙部屋の片づけをしていたら、Sさんからの手紙の束がでてきた。Sさんは友人Mさんの母上で、壮年のMさんは人生を謳歌していた2000年の夏に、事故で亡くなられた。葬儀で知り合ったSさんとは、その後しばらく手紙のやりとりをしていたのだ…

アンサンブル・トーンシーク演奏会を聴きました

アンサンブル・トーンシーク第2回演奏会昨年の第1回に続きアンサンブル・トーンシーク第2回演奏会を聴きました。二日間同じプログラムの2日目、会場のトーキョーコンサーツ・ラボは満員の盛況。昨年はソロの曲が多かったですが、今回はアンサンブルをじっ…

「インフルエンサー・コレッリ」コンサートを聴きました

左から上尾直毅、荒木優子、若松夏美、鈴木秀美のみなさんバロック音楽の大家コレッリと、彼に影響を受けた作曲家の作品を集めたコンサートを聴きました。演奏はいずれもこの分野の第一人者ばかり、贅沢な時間でした。トリオ・ソナタというと、ヴァイオリン…

「探楽愉快in蓼科」を聴きました

「探楽愉快in蓼科」プログラムニッポニカのメンバーによる室内楽「探楽愉快in蓼科」を聴きました。このコンサートでは今年2月19日に開催された「探楽愉快Vol.5 さまざまな歌」の曲目から、寺島陸也、林光、シューベルトの3曲に、芥川也寸志の作品を加えた4曲…

井上郷子ピアノリサイタル#32を聴く

井上郷子ピアノリサイタル#32 井上郷子ピアノリサイタル#32■モートン・フェルドマン(1926-1987) ピアノ曲 1955 ピアノ曲 1956A ピアノ曲 1956B ■伊藤祐二(1956-) 偽りなき心II ピアノ版(2015/2022)日本初演 ■リンダ・カトリン・スミス(1957-) 白いレ…

ジェンダーと音楽:『女性』作曲家作品によるレクチャーコンサート

「ジェンダーと音楽」レクチャーコンサートチューバの坂本光太さんから、女性作曲家の作品演奏会の案内がきました。ロベルト・シューマンの妻クララ・ヴィーク・シューマンは19世紀の作曲家ですが、ほかは現代日本の女性たちです。5曲のうちC.ヴィーク=シュ…

尹伊桑『傷ついた龍』を読む

『傷ついた龍』未来社1981(版元ドットコムより)朝鮮に生まれ、ドイツに帰化した作曲家尹伊桑(ユン・イサン、1917-1995)が、自らの生涯と作品について語った本。インタビューアーのルイーゼ・リンザーはドイツの作家で、最初の夫ホルスト・ギュンター・シ…

クラングフォルム・ウィーンを聴きました

サントリーホール、2022.8.22 サントリホールのサマーフェスティバル2022にチューバ奏者坂本光太さんが出演するというので、聴きに行きました。出演されたのは最後のハースの曲だけでしたが、クラングフォルム・ウィーンという演奏団体は全く知らなかったの…

アンサンブル・トーンシーク第1回演奏会

アンサンブル・トーンシーク第1回演奏会Ensemble Toneseek 第一回演奏会 ~ 夏の五重奏 ~日時: 8/4 (木) 開場18:30, 開演19:00 8/5 (金) 開場18:30, 開演19:00 ※両日同プログラム。会場:Tokyo Concerts Lab.「トーキョーコンサーツ・ラボ」 〒169-0051 東京…

「ピアノとチューバによる室内楽の夕べ」2022.8.19

ピアノとチューバによる室内楽の夕べピアノとチューバによる室内楽の夕べ Kammermusikabend Ensemble Doch piano 杉山萌嘉 & tuba 坂本光太2022 8/19 fri. 19:00 start 18:30 open ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ Op. 70 カミーユ・サン=サー…

チューバで聞く音楽の4世紀

チューバで聞く音楽の4世紀 プログラムリーフレット2月に開催された坂本光太さんのチューバリサイタル、昼夜2公演のうち14時のほうに足を運びました。18世紀から21世紀まで各世紀の作品を4曲とりあげた意欲的なプログラムです。もっとも坂本さんによると現在…

高橋アキさん出演のNHK-FM「現代の音楽」

高橋アキ「季節外れのヴァレンタイン」のLPピアニスト高橋アキさんが2週連続でラジオに出演されるので、プログラムをコピーしておきました。手元にあるLP「季節はずれのヴァレンタイン」を聴きながら。■現代の音楽 ▽演奏家に聞く 高橋アキ(1) 2022年5月1…

『抵抗と適応のポリトナリテ』

田崎直美『抵抗と適応のポリトナリテ』占領下のフランスの音楽家たちの軌跡を追った労作。1939年第二次世界大戦勃発、1940年6月パリ陥落、7月ヴィシー政府成立。そして1944年8月パリ解放までの間の、ヴィシー政権下での音楽家たち。ヴィシー政府とは何か…

高橋アキ ピアノリサイタル2021

高橋アキ ピアノリサイタル2021高橋アキさんのピアノリサイタル、今年も堪能してきました。バッハもシューベルトもアキさんの手にかかるとまるで同時代の音楽に変身するようです。小杉武久、石田秀実の作品は初めてでしたが、いずれもアキさんワールド全開の…

野平一郎『ベートーヴェンの記憶:ピアノとリアルタイム・コンピュータのための』を聴く

野平一郎退任記念演奏会プログラム野平一郎先生の退任記念演奏会を聴きました。前半は弦楽四重奏曲2曲。プレトークで、弦楽四重奏という編成は古くから現在まで多くの作曲家が作品を作り続けている、というお話しがありました。確かにハイドンやモーツァルト…

つのぐむ芦~3.11に思う

深井史郎『平和への祈り』第4楽章 アルトソロひと月ほど前に新聞で、俳人高野ムツオの「泥かぶるたびに角組み光る蘆」という句を知りました。宮城県出身で多賀城市に済む高野が、3.11の直後に詠んだ句です。自宅から見下ろした河原に芦(蘆)は見えませんで…

高橋アキ・ピアノリサイタル 2020

高橋アキ・ピアノリサイタル 2020 2020年11月12日19時 豊洲シビックセンターホール 高橋アキ リサイタル2020今年もまた高橋アキさんのリサイタルを聴きました。前半はシューベルトをたっぷり。そして後半は現代の作品で、アキさんがマイクを持って曲の解説を…

在宅コンサート6「 集団即興における視聴覚の分断と再統合」

集団即興における視聴覚の分断と再統合2020年5月30日 (土) 19:30〜在宅コンサート6「 集団即興における視聴覚の分断と再統合」…生配信の即興ライブです。この異常な状況で、資本主義の論理から相当遠いところにある即興音楽を継続しようという試みです。ぜひ…

「大正から昭和時代に遺されたピース譜から」コンサート

セノオ楽譜を使用したコンサートが2019年10月に旧東京音楽学校奏楽堂で開催されました。同時に旧奏楽堂では企画展「セノオ楽譜とその時代~大正から昭和時代に遺されたピース譜から~」も開催されました。 特別コンサート「大正から昭和時代に遺されたピース…

EEMT2018連続上演会

チューバ奏者の坂本光太さんから、演奏会の案内をいただきました。「実験音楽とシアターのためのアンサンブル(Ensemble for Experimental Music and Theater = EEMT)」の2018年公演です。日程:2018年8月3日(金)~5日(日) 会場:TOCHKA(トーチカ=特…

大連演奏旅行余話

2017年9月、大連国際音楽倶楽部第23回演奏会に参加し、1日から5日まで大連へ旅行しました。今回私は5回目の参加で、現地の方々といっしょにチャイコフスキーの『悲愴』などを演奏してきました。毎年のことながら様々な困難を乗り越えての本番は、全員力を出…

ベルリンの国立図書館の自筆楽譜

ベルリンの国立図書館の自筆楽譜 ウンター・デン・リンデンに面したプロイセン国立図書館には、ドイツ国内の手稿本や美術書などの貴重なコレクションが集められていた。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンといった有名な作曲家たちの自筆楽譜もそのひとつ…

第九を歌う

ひょんなことからこの8月に第九を歌うことになりました。パートはソプラノ。オーケストラのビオラパートでは何回も弾いたことがあるのですが、歌うのは初めてです。4月から週一回の練習に通い出したところ、すばらしいヴォイストレーナーの方の指導にぞっ…

ベートーヴェン『交響曲第九番』演奏歴

第九は何回か演奏したことがあります。最初は1973年12月、上智大学管弦楽団第20回演奏会でした。本番前の11月の大学祭の時、来日中のマエストロ・フォン・カラヤンが練習場に現れました。メンバーのチェリストK嬢が単独交渉して実現した出来事でした。マエス…

ビオラブログについて

一昨日の夜に作曲家・今井重幸さんの訃報が入った。今井先生の作品展プログラムは内容が膨大だったので、まだビオラブログに掲載していなかった。昨日なんとかエントリーを作成して掲載。今朝は先生の作品演奏歴のエントリーを載せた。ブログの掲載は一日一…