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Kadoさんのブログ

日々のあれこれを綴ります

三番瀬

1999年夏の思い出。インターネットはまだ広まってなくて、Wikipediaもなかった頃です。 三番瀬 / 門倉百合子 私:夏休みの自由研究、どうするの? 次男(5年生):またどっか遠くに行きたいな(去年は羽田まで自転車で往復した) 私:どっかいきたいとこある…

エリザベス・アボット『砂糖の歴史』

出版されてすぐ入手したものの読む機会を逸していたこの砂糖の本、奄美大島の歴史に触れてサトウキビに俄然興味がわき、一気に読んでしまいました。カナダの歴史学者が綴った紀元前から始まる甘味料の足跡ですが、本書の大半は大航海時代以降の奴隷制の歴史…

「発達障害をめぐる19の疑問」

児童精神科医の知人が雑誌に執筆。ジャパンマシニスト社の『Chio』(ち・お)という雑誌の114号(2017年1月)で、「発達障害をめぐる19の疑問」に6人の児童精神科医・心理士が答える特集です。目次は次の通りで、とてもわかりやすい内容でした。 特集・こど…

島尾敏雄と奄美図書館(続)

島尾敏雄とヤポネシアについて調べるために借りた本『島尾敏雄とミホ : 沖縄・九州』の中に、島尾と図書館に関する文が二つ載っていました。 作家活動と図書館運営 : 奄美大島における島尾敏雄の場合 / 早野喜久江 1.はじめに 2.島尾敏雄が目指した図書館 …

島尾敏雄と奄美図書館

小説家・島尾敏雄(1917-1986)は横浜生まれですが、戦時中特攻隊員として奄美諸島の加計呂麻島で出陣を待つ間に終戦となりました。島で出会ったミホと結婚し、神戸や東京での作家生活の後再び奄美に渡って約20年間暮らしました。その間1958年から1975年まで…

今年のお節(2016年大晦日)

一の重:栗きんとん、黒豆、蒲鉾、昆布巻き(サケ、ニシンの二種) 二の重:酢だこ、コハダの粟漬け、酢キャベツとソーセージ 三の重:お煮しめ(里芋、手綱こんにゃく、ゴボウ、京人参、レンコン、干しシイタケ、きぬさや) 去年は喪中でお節を作りませんで…

『難民問題』

墓田桂著『難民問題:イスラム圏の動揺、EUの苦悩、日本の課題』2016.9.25(中公新書 2394) 目次 はしがき 第1章 難民とはなにか 1 歴史の中で その紀元/ダマスカスからニュー・イングランドまで/ナンセン高等弁務官の任命/国際的な人道活動の萌芽/戦間…

『大分県の百年』

『大分県の百年』豊田寛三ほか著 山川出版社 1986 大分に旅行するに当たり、近くの図書館で借りた本。付箋をつけた場所をメモ。 p28:松方正義、養育館、生産会所 p76:富岡製糸場に女工派遣 p80:福沢諭吉 p105:大分銀行 p142:佐賀関精錬所 p160:図書館…

松居友『手をつなごうよ』

松居友さんの本、教文館で入手して一気に読んでしまいました。1998年にフィリピンのミンダナオ島に渡り、2002年にMCL(ミンダナオ子ども図書館)を設立されてからの15年の軌跡。ずっと「ミンダナオの風」という機関誌を送っていただいていたので概要は知って…

ベルリンの国立図書館の自筆楽譜

ベルリンの国立図書館の自筆楽譜 ウンター・デン・リンデンに面したプロイセン国立図書館には、ドイツ国内の手稿本や美術書などの貴重なコレクションが集められていた。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンといった有名な作曲家たちの自筆楽譜もそのひとつ…

第九を歌う

ひょんなことからこの8月に第九を歌うことになりました。パートはソプラノ。オーケストラのビオラパートでは何回も弾いたことがあるのですが、歌うのは初めてです。4月から週一回の練習に通い出したところ、すばらしいヴォイストレーナーの方の指導にぞっ…

末盛千枝子『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』(現代企画室、2010)

絵本編集者の末盛千枝子さんの本。代官山の会員制図書室ヒルサイドライブラリーで、2008年から翌年にかけ10回にわたり行われたセミナーの記録を編集したもの。毎回のテーマに沿った絵本が何冊も紹介され、上質なブックトークを聴いている心地よさだった。さ…

夏蜜柑

ベランダの夏蜜柑の鉢植え、カイガラムシとスス病で葉っぱがすっかり黒く汚れていたのですが、歯ブラシで一枚ずつ掃除したら見違えるほどきれいになりました。歯ブラシでゴシゴシこすっても葉が落ちたり破れたりすることはなく、柑橘類のいい香りがぷーんと…

アンドリッチ『ドリナの橋』

イヴォ・アンドリッチ著、松谷健二訳『ドリナの橋』(恒文社、1972)を読んだ。バルカン半島のセルビアとボスニアの間を流れるドリナ川に16世紀に架けられた石の橋の、4世紀のわたる物語である。16世紀当時はオスマン・トルコ帝国の時代で、ボスニア出身でオ…

作山宗久さんの本(2)「記録管理システム」

作山宗久さんが執筆された、記録管理に関連する著作・翻訳の発行年順リストです。 記録管理システム / ウィリアム・ベネドン著、作山宗久訳(勁草書房、1988)284p 文書のライフサイクル / 作山宗久(法政大学出版局、1995)296p 文書管理と法務 / 抜山勇, …

作山宗久さんの本(1)「青春」という名の詩

作山宗久さんが執筆された、サムエル・ウルマン(Samuel Ulman, 1840-1924)とその詩に関する著作・翻訳の発行年順リストです。内容としては1~2、3、4~7の3つのグループに分けられます。 「青春」という名の詩 : 幻の詩人サムエル・ウルマン / 宇野収, 作…

大江健三郎の本

2010年に芥川也寸志(1925-1989)のオペラ『ヒロシマのオルフェ』(1960/67)を演奏した際、テキストの著者である大江健三郎(1935-)の本を初めて手に取り読んでみた。芥川賞をとった『飼育』など初期の短編いくつかと、最新作の『水死』。T.S.エリオットに…

中野京子『怖い絵』と堀田善衛『美しきもの見し人は』

中野京子『怖い絵』を読み終わる。ヨオロッパの文化遺産を久しぶりに堪能。参考文献をみたら堀田善衛『美しきもの見し人は』が入っていて、おもわずうなずいてしまった。堀田の本は1975年の刷を持っているので、たぶんその時期に読んだ。その後朝日選書の文…

間所沙織年譜

2009年に横須賀美術館で開催された展覧会のカタログに載っていた年譜から抜粋してみました。作品は最初のいくつかを掲載したもので、主要作品というわけではありません。 西暦 年譜 展覧会出品作品より 1924 5月24日愛知県に生まれる。父・山田台一は職業軍…

藤田嗣治と間所沙織

東京国立近代美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション 特集:誰がためにたたかう?」を観に行きました。最初の部屋にあった原田直次郎『騎龍観音』(1890)はさすがの迫力でしたが、おめあての藤田嗣治『アッツ島玉砕』(1943)のこれでもかという筆致には圧倒…

エリオットと大江健三郎

T.S.エリオットに出会ったのは、独文科3年生の時だった。英文学にすこし興味がわき、とった講義にエリオットの『荒地』がでてきた。出だしの「4月は最も残酷な月」(April is the cruellest month)は有名だが、難解な詩でほとんど理解できなかった。ただ長い…

八月や六日九日十五日

八月や六日九日十五日 荻原枯石(おぎわら・こせき)。忘れ得ぬ日々は既に足利の俳人が句にしていた。私は日航機事故の12日も加え毎年祈りの日としている(どの日も直接の縁はないが)。我が家は4人のうち3人が8月生まれで、8月は誕生と鎮魂の月である。そう…

ウーラントの詩「ハーラルト」

上智大学ドイツ文学論集に寄稿した文が、機関リポジトリで読めることがわかったので、リンクをつけておきます。ダンディの交響詩『魔の森』の元になった詩です。ウーラントの詩『ハーラルト』を翻訳して http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/handle/12…

宮柊二の短歌

日本経済新聞2015年3月1日詩歌・教養欄の連載最終回の最後のところをメモしておきます。 宮柊二(4)戦場からの手紙:無名兵士の覚悟うたう(愛の顛末 / 梯久美子) 戦火をくぐり、おびたたしい死を見てきた柊二にとって、わが子の誕生はどんなにか嬉しい出…

東洋文庫のイスラーム展

東洋文庫でやっているイスラーム展を観に行きました。会期は2015年1月10日~4月12日。いろいろな種類のコーラン、羊皮紙に書かれた契約書、アラビアから中央アジア、南アジア、東南アジア、中国、そして日本のイスラーム、と分かりやすく実物を展示し解説し…

承教寺の狛件

散歩の途中で見つけた、日蓮宗承教寺の入り口に鎮座する狛件(くだん)。狛犬にしてはずいぶん横長の図体で、犬というよりライオンみたい。顔は人面だし、いったいこれはなんだと思わず写真をとりました。帰って調べたら狛犬サイトにもちゃんと載っていまし…

戸越八幡神社の狛犬

戸越銀座商店街を散歩していたら近くに八幡様があったので、寄ってみました。江戸時代の狛犬があってびっくり。しかも有形文化財の指定が。狛犬の脇にあった立札には、次のように書かれていました。 品川区指定有形文化財 戸越八幡神社 石造狛犬(とごしはち…

大向一輝『ウェブがわかる本』

Facebookを開いたら尊敬する大向一輝さんがブログを更新されていた。 2015年のごあいさつ 〔@i2kのブログ〕 http://i2k.hatenablog.com/entry/2015/01/01/021555 思えばウェブとのつきあいで参考にしたのが、大向さんの『ウェブがわかる本』だった。2007年の…

『やっちゃ場伝』

築地市場を見に行ったら急に市場のことに興味がわき、手元にあった『やっちゃ場伝』を読んでみました。これは神田にあった青物市場の歴史を、競り人である代々の伊勢長の目を通して語ったもの。江戸時代初期に神田多町あたりにつくられた青物市場が、昭和の…

今年のお節

一の重:栗きんとん、黒豆、伊達巻、蒲鉾、昆布巻き、たたきごぼう 二の重:酢だこ、紅白なます、カリフラワーとブロッコリーの酢の物 三の重:お煮しめ(里芋、手綱こんにゃく、ゴボウ、京人参、レンコン、干しシイタケ、きぬさや、高野豆腐) 家族はもうお…

築地市場見学記

12月22日月曜に築地の市場へ初めて行った。地下鉄大江戸線築地市場駅を出ると、すぐに築地市場正門がある。トラックが出入りする大きな入口。午前11時だったので中へ行く人よりも仕事を終えて出てくる人の方が多い感じだった。入り口に置かれた地図と注意書…

お祝い

今日は長男が婚姻届を出す日だった。今どきの若者は結婚式などしないらしい。しょうがないなあと思ったが、口出しすることもあるまいとだまっていた。セレモニーがないと感激も薄いものだ。3年前から家を出て別に住んでいるから、今日は顔を見ることもない。…

オランダの話

Forsightを開いてみたら、西川恵さんの記事が飛び込んできました。 オランダ新国王も引き継いだ「日蘭」恩讐を越える道 饗宴外交の舞台裏(197) オランダ新国王も引き継いだ「日蘭」恩讐を越える道|Foresight(フォーサイト)|会員制国際情報サイト 第二次…

中川ひろたかの本

子どもの歌のシンガー・ソングライター中川ひろたかさんの本。 『中川ひろたかグラフィティ:歌・子ども・絵本の25年』(旬報社、2003) 『ピーマンBOX:中川ひろたか博覧会』(講談社、2007) 最初の本は自伝的エッセー。本の間に2003年6月5日の東京新聞の…

イスラムについての本

本日8月24日(日)日本経済新聞読書欄コラム「今を読み解く」は、「溶解始まる中東の秩序:歴史探る深い思索必要」と題して次の書籍を紹介していた。中東で現在進行中の変化をとらえ、「こうした時代の根幹を揺るがすような動きを理解するために求められてい…

河合隼雄、柳田邦男、松居直の本

心理学者河合隼雄の本は、子どもたちが小さかった頃あれこれと読みました。岩波新書の『子どもの宇宙』は特に印象深く、「子どもと秘密」の章から『クローディアの秘密』を知り、世界が広がりました。子どもの頃読みたかったとつくづく思い、近くの中学での…

『薔薇の名前』と『百年の孤独』

ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』(河島英昭訳、東京創元社、1990)の上下2冊を読んだのは、手元の版が1991年のものなので、その頃であったらしいです。宗教論争に関する部分は難しくてほとんどお手上げでしたが、殺人事件の謎解きにはどんどん引き込まれ…

阿部謹也の本

阿部謹也(あべ・きんや、1935-2006)の本を初めて読んだのは『中世を旅する人びと』が最初だった。手元の本は1982年の15刷だが、「ティル・オイレンシュピーゲル」の章があるので、R.シュトラウスの同名の交響詩をそのころ演奏したことも、本を手に取った動…

佐藤優の本

これまでに読んだ佐藤優の本を出版年順にリストアップしておきます。どれも刺激的でしたが、『獄中記』が圧巻でした。 『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、2005.03) 『自壊する帝国』(新潮社、2006.05) 『獄中記』(岩波書店、2006.1…

米原万里の本

ロシア語同時通訳者として名を馳せた米原万里(よねはら・まり、1950-2006)の本は何冊か読みましたが、手元にあったのは次の2冊。 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、2001) 『打ちのめされるようなすごい本』(文芸春秋、2006) 真っ赤な表紙の…

ユン・チアンの本

夏休みに入り、蔵書を端から整理していると、ユン・チアンの本がでてきました。『ワイルド・スワン』と『マオ』、両方とも上下2巻ずつの大部の作品ですが、一気に読んだのを思い出しました。 『ワイルド・スワン』上・下(土屋京子訳、講談社、1993)は1996…

バランタイン

昨日、Ballantineのウイスキーをいただきました。写真を記念に載せておきます。バランタインの歴史はこちら。http://www.ballantines.ne.jp/heritage/history01.html

『図書館システム・パッケージ総覧』1984年版 目次

図書館システム・パッケージ総覧 1984年度調査 / 専門図書館協議会関東地区協議会編 東京 : 紀伊國屋書店, 1985.01 332p ; 26cm 注記: 定価: 3300円 ; ISBN: 4-87573-084-5 目次: ご挨拶 / 谷端政嗣 …… 1 まえがき / 坂口薫 …… 3 図書館システム研究会名簿 ……

自然教育園の自然

昨日目黒にある自然教育園を30年ぶりくらいに散策してきました。国際博物館の日ということで入場無料!新緑のうっそうとした木々に癒されてきました。 散策路の最初のあたりには、木々や草花に名札がつけられています。しばらくいくと「サルトリイバラ」を発…

中村哲『天、共に在り:アフガニスタン三十年の闘い』を読む

アフガニスタンで1600本の井戸を掘った医師として著名な中村哲(なかむら・てつ、1946~)さんの本。お名前は聞いていたが、読んでみて驚くことの連続だった。ひと月ほど前に、いくつかの精神的葛藤を抱えながら読了したが、極めて充実した読後感だった。 天…

『評伝野上弥生子』を読む

岩橋邦枝『評伝野上彌生子:迷路を抜けて森へ』(新潮社、2011)を読んだ。野上弥生子(1885-1985)は生涯現役の作家として長篇小説『迷路』(1948)、『秀吉と利休』(1964)、『森』(未完、1985)他多くの作品を残した。同じく小説家の岩橋邦枝(1934-)…

小山八幡神社の狛犬(その2)

↑本堂前の狛犬。台座には「昭和一三年九月」と読める。右の阿形は球を押さえ、左の吽形は子供を押さえている。 ↑本堂隣の稲荷神社の正面には、立派なしっぽの狐の一対あり。別角度からみるとやはり球と子供をかかえている。 ↓さらに内側には小さい狐が二対も…

3.11の記憶

ビオラ・ブログに3年前の3月19日に記入したエントリーをこちらにも載せておきます。この年の6月にiPhoneを買い、Facebookを始めました。2011年3月11日の記憶 午後2時46分か、地震発生。だんだんゆれが激しくなり、机の下にかくれる。こんなことをするのは生…

小山八幡神社の狛犬(その1)

裏参道入り口の狛犬(2014年3月3日撮影)上:「阿形(あぎょう)」の狛犬。左前脚の下に子どもを押さえている。「奉納」の「奉」の字の上。 下:「吽形(うんぎょう)」の狛犬。右前脚の下に球を押さえている。「奉納」の「納」の字の上。 台座:「大正〇年…

ウクライナ、東プロシア、ガンダム

ウクライナがニュースになっていますが、ウクライナというと『タラス・ブーリバ』を思い出します。17世紀の話ですが。また1月に読んだ東プロシアについての本も思い起こしました。人間はなぜ争うのか、という命題が重く心にのしかかります。息子の話を書き残…